台湾の結婚式・文定儀式(結納)編。
你好!おべに(@obeni935)です!
今日から本格的に記事を書いていこうと思います!
ブログタイトルが子連れとなってますが、初っ端から子連れじゃない話です。(←え)
今回は初めて台湾に訪れた時のお話、
台湾の結納・文定儀式について書き綴っていきたいと思います。
- 文定儀式ってなんぞや?
- さっそく台湾人からの洗礼を受ける
- いざ、新婦宅へ!妹妹は隔離される?!
- いよいよ儀式が始まった!しかし外野はお構いなしに…
- 台湾の指輪交換では根元まで入れてはいけない?!
- 番外編!サプライズで日本式結納も!
文定儀式ってなんぞや?
文定儀式は流れ的には日本でいう結納のようなものだと思います。
ですが調べてみると、訂婚=結納と書いてあるサイトもあって実際はどっちがどうなんだかわかりません(笑)。
でも一連の流れ的には文定儀式は結納って感じでした。
こちらにも記載しましたが、私の兄のお嫁さんは台湾のお方。
日本で出会って日本で暮らしています。
日本でも友人達を集めた簡単な披露宴を予定していたようですが、正式な結婚式は台湾で行いました!
兄からは結納から披露宴まで1日で終わらせるから~と前もって聞いていましたが、怒涛の1日でした…。
さっそく台湾人からの洗礼を受ける
文定儀式は新婦の家で行うもので、私達親族が出向きます。
今回台湾に訪れたのは両親、祖母、叔父、姉夫婦プラス姪っ子、そして私。
誰一人として中国語を話せないので(私も挨拶程度しかしゃべれないしw)、
日本語堪能な方がガイド役で付き添ってくれる事になっていました。
その方のお迎えが朝7時!
みんな5時ぐらいから起きてバタバタ準備、朝食会場が6時半からだったのでオープンと同時になだれ込み少し早めにロビーで待機。
が、時間を過ぎても誰も来ない(笑)。
事前に兄から、「台湾人は時間にルーズでアバウトだから」とは聞いていましたが、
まさかの重要行事でも遅れてくるとは…
ある意味みんなカルチャーショック。
(当時御歳84歳のばあちゃん、「私の腕時計また狂ってるんかね?」と言っとりましたが、昨夜台湾時刻に合わせたばっかりだよw)
すると父のスマホに兄から電話が。
私達が兄が滞在しているホテルに迎えに行くことになっていたので、もしかしたら催促の電話かな?
いやいや私達が遅れてるんじゃないよ~と思っていたら、なにやらテンパッた声で急いで私に来て欲しいとのこと!!
父と2人で慌てて兄の元に向かうと、何故か無駄に髪の毛ベッタベタのテッカテカにして超テンパッてる兄と、それを笑顔で撮影しているカメラマンさんが…。
実は台湾では式の準備の時からカメラマンが同行して撮影をしてくれるのですが、兄は新郎側にも来ることを聞かされていなかったそうです。
いや兄には話そうよ嫁w。
この当時兄もまったく中国語ができず、いきなりやってきて勝手にパシャパシャ撮影し始めるカメラマンともコミュニケーションがとれず。
で、ひらめいたのが中国語を習い始めた私になんとかしてもらおう!とのことだったらしいのですが…
ごめん兄、嫁親族へのご挨拶を丸暗記しただけなのだよ…。
それと兄のご要望はそれだけにあらず、普段おしゃれに無頓着な兄、ジェル塗っときゃセットできると思ってたようで、ベタベタになった髪を何とかしてほしいとのこと。
兄嫁よ、こんな兄のどこがよかったんだ…。
とりあえず兄の髪を洗い余分なジェルを落としセットし直したんですが、その間もカメラマンは笑顔で撮影してましたw。
(なのに、いただいたデータの中に兄側の画像はなぜか1枚もなかった…。)
なんとか兄の準備も無事に整い、親族もガイドさんとともにやってきて合流。
予定より時間が押してるので急いで向かわねば!!
とみんな焦り気味でしたが、
「大丈夫~慌てなくても。台湾人みんなルーズだから!」
と、ガイドさん。
ゆるい、ゆるいよ~台湾!
でも、
そこがいい!!
早くも台湾人のトリコになっていた私です。
いざ、新婦宅へ!妹妹は隔離される?!
すでにぐったり気味ですが、ここからが本番!!
タクシーに乗りいよいよ新婦の家へ!
儀式に参加するのは6人と決まっています。
新婦側に贈るお祝いの品も、新郎側に贈られる品も6品。
台湾では6と言う数字が縁起のいい数字なのだそう。
儀式参加者は上の写真の兄、父、母、祖母、叔父、姉の旦那。
私たち姉妹を差し置いてなぜ姉の旦那が参加するのかというと、実は台湾語で妹の発音と孤独な老後という意味と同じ発音で縁起が悪いらしく、妹は参加できないとのこと。
兄からそのことを事前に聞かされてはいたのですが、後から調べてもそんな情報まったく見つかりませんでした。
(そもそも文定儀式で検索しても中国語の結果ばかりで読めないw。)
とにかく私たちは参加出来ないので、別室で待機して!と兄に言われ、
えー?見るのもダメなの!?とグチグチ言いながら私達+姪っ子は別室で待機。
姉がぽつりと一言。
「ていうか見学も出来ないなら一緒に来なくてもよかったんじゃない?」
まあ、姉の言い分もわかる。
まだ1歳4ヶ月のぐずぐずな姪っ子を抱えて早朝から大変だったと思うし。
だが姉よ、一応兄嫁のご親戚もいるんだから挨拶しないとさ。
なんて話しをしていると、兄嫁の友人(台湾人・日本語堪能)が忘れ物を取りにその部屋に入ってきて、
「え?!なんでこんなところにいるの!」
とびっくり。
その言葉に私達もびっくり!
「え?いや、妹達は参加できないからここで待機って言われて…」
「えー!?そんなことないよ、もう始まっちゃうから早く見においで!」
って、え~!?
そ、そうなん???
なんだかよくわからず兄嫁のお友達に連れられて中に入りましたが、誰からも特にお咎めもなく…。
兄の事前情報なんだったのー?!
でも貴重な儀式を見学できるんだから、よしとしよう!
いよいよ儀式が始まった!しかし外野はお構いなしに…
私達が部屋に入った時は、新婦が新郎側にお茶を配っておもてなし(奉茶)が始まるところでした。
儀式はリビングで行われていたのですが、新婦側も誰も何も発せず粛々と進んでいくので兄達親族は慣れないせいもあってガッチガチ。
しかし外野がめっちゃ賑やか!!
親族達はダイニングやキッチンの方にいたのですが、みんなしゃべる声がすごい大きいのです…。
私達にも、新郎とはどういう関係だ、北海道は寒いのかなど聞いたかと思えば、
別の親族はわざわざ日本から来たんだから、もっと近くで儀式を見なさいと言ってくれたり、
他にも姉が姪っ子を抱っこしているので、裏から椅子を出してきて大変だから座りなさいとか、とにかく複数人からお世話を焼かれ、
台湾人は親切な人が多いなあと感じた反面、すぐそばで儀式行われてるのにこんなにうるさくして大丈夫なのかなとヒヤヒヤ。
でもこれが台湾流なようです。
さてさて肝心な儀式の方ですが、お茶を飲み干したら赤い封筒に入れたお祝い金(紅包)を湯のみに差込み、花嫁が回収していきます。
奉茶が終わったら、新婦は仏壇の前に座ります。
お互いの母親がネックレスをつけてあげます。
まずは新郎の母が新婦にネックレスをつけてあげ、
新婦の母が新郎につけてあげます。
兄は長身なので、台湾のお母さんは付け辛そうでした。
新郎は座ってちゃダメなのかな?
台湾の指輪交換では根元まで入れてはいけない?!
日本の結納では指輪交換はありませんが、台湾では婚約指輪の交換があります。
兄は緊張のせいかめっちゃ手ふるえてましたw。
「あれ?入らない。〇〇(←お嫁さん)太った?」
なーんて言っていて、自分の緊張をごまかしたな!と思っていたのですが、
実はこれには理由があって、新婦はスムーズに指輪をはめずに第二関節までしか入れさせないそうです。
そう、兄が指輪はめるのに手間取っていたのではなく、兄嫁がいれさせないようにしていたのです。
実は台湾では指輪を根元まで入れさせないことで、新郎に縛られないように、という意味があるそうなのです!
ひ、ひえ~!!
そんな意味があったのか!
多分、兄はそんなこと知らずにいるな…。
実際調べたら、台湾人男性でも知らない人多いみたいです。
逆に男性へは離れていかないように、スムーズに根元まで押し込んでしまうそう。
どうりで兄の指輪はすんなりはまったわけだw。
女性優位な国・台湾らしいな。
その後、新郎新婦は一旦退席。
最後に両家でお祝いの品を贈りあって儀式は終了!
番外編!サプライズで日本式結納も!
無事に文定儀式は滞りなく終わりましたが、ここで我々新郎側親族から日本式結納の品を贈りました。
新婦側には伝えていなかったので、ちょっとしたサプライズとなりました。
一式を風呂敷から出して父。
「……並べ方がわからん。おべに、ちょっと調べてくれ。」
って、説明書あるでしょ!
しかし説明書をみてもよく分からず、いい大人がみんなで四苦八苦してましたw。
ようやくセッティング完了!
これで合っていたのかはわかりませんが…w
結納品の目録を読み上げる兄。
が、読めず父から耳打ちで教えてもらってました。
でも途中から父も「俺も読めん」とか言い出し、なんかグダグダ…。
母は後から「だから練習しないの?って言ったのに」と何度も言っていましたw。
でも台湾のご両親はとっても喜んでいらっしゃいました!
異国にお嫁に出すんですから、相当ご心配だったと思います。
でもこの時にわが家は大歓迎ですよ!って気持ちが伝わったんだと思います。
両家打ち解けて和やかな雰囲気に包まれました。
以上、台湾の結婚式・文定儀式(結納)編。でした!
次回は新郎が新婦を迎えに行く、迎娶儀式編。です!
それでは、再見!